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2012/01/19

レオンハルト

G・レオンハルトの訃報を聞き、ショックを受けました。なんと悲しいニュースでしょう。私は20年前からチェンバロの音楽に憧れ、巨匠レオンハルトの録音を山ほど聴いて、過ごしてきたのです。ひとつの時代が終わってしまった、と感じました。ブルージュやパリでのコンサート、また来日の際のリサイタルには何度も足を運びましたが、姿勢を決して崩さない、高貴なお姿には、何か近寄りがたい風格さえ感じられました。生演奏には、いつも何か香り立つような勢いがあり、情熱的な気迫で、聴衆を圧倒されていたのが印象的。昨年5月の、津田ホールでのリサイタルが聴けてよかったです。

私の恩師である、鍋島元子先生やロバートヒル先生達は、レオンハルトの直弟子なので、私も間接的には恩恵を受けました。直接師事しなくとも、今日多くのチェンバリストが、こうしてバロック音楽の奥深さを知り、夢中になれるのは少なからずこの方のお陰だと思っています。

レオンハルトのCDで、私が一番好きなもの↓。イタリア協奏曲や半音階的幻想曲などが入っています。もう、すり切れるほど聴いたので、ブックレットもボロボロ。このCDを初めて聴いた高校生の頃は、演奏のあまりのスケールの大きさに腰を抜かしそうになりました(ノックアウト、っていう表現の方が近いかもしれません。)この録音、興味のある方はぜひ聴いてみて下さい。

※1976年の録音。ツェルのオリジナル楽器使用です。