2016/01/23

蓄音器コンサート

先日、チェンバロの調律師、梅岡俊彦さんによる蓄音器のコンサートがありました。大正〜昭和初期にかけての日本人は実はチェンバロ演奏が大好きだったそうで、その頃日本に入ってきていたSPの音源を聴く会でした。詳しくは梅岡さんのブログをごらんください。

この頃のチェンバロと言えばモダン・チェンバロが主流でしたよね。ランドフスカやドルメッチ、エタ・ハーリヒシュナイダー、ブリュノールなどの演奏を蓄音器で聴くと、柔らかい音がして、何だか懐かしい感じがしました。(CDプレイヤーで聴くのとは全然違う感じ)。シュナイダーは日本に亡命していたそうで、その当時の演奏プログラムや資料(音楽雑誌)も閲覧できました。資料が残っていることもすごいし、それを集めた梅岡さんも素晴らしい!歴史を感じる会でとても面白かったです。

余談ですが、私はモダンチェンバロの演奏家の中では、カーク・パトリックが大好き。カークパトリックといえば、スカルラッティのソナタの校訂者として有名ですが、演奏家としても素晴らしいですよ。私の愛聴盤CDがネットにありましたので、紹介しておきます。

R. Kirkpatrick  20th century harpsichord music

この演奏は私が絶対にマネできないくらい上手いので、聴くといつもため息がでます。