昨日のチェンバロレッスンで、ラモーの小品を持ってきた生徒さんがいました。フランスものをレッスンする時は、まずきれいな音色で弾くこと、トリルをゆっくりしたスピードで弾くこと、装飾音符の読み方を伝授することから始まります。強いタッチでチェンバロを弾くと、ガチャガチャした印象になり、曲が持つ優雅さからかけ離れた印象になってしまうので、なるべく優しい、柔らかいタッチで弾くことを心がけます。フランソワ・クープラン先生は「クラヴサン奏法」の中で次のようなことを記しています。
・クラヴサンでひく曲は全て完全なレガートを保たなければならない
・柔らかいタッチというものは、指をできるだけ鍵盤に近づけておくことが前提である
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「ゆっくり鍵盤を押して」「爪弾くようなイメージで」なんていうことを話しているとあっという間にレッスンの時間が過ぎていきます。でも、1時間集中するだけで、とても洗練された音が出せるようになります✨✨ 昨日は大雨の中、生徒さんもお疲れ様でした!
ラモーの装飾音表↓