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2018/11/14

ヴィヴァルディの四季

NHK交響楽団のコンサートがあり、静岡の袋井市月見の里学遊館の公演に参加させて頂きました。袋井市に行くのは初めて。自然豊かで、空気も美味しい!お天気にも恵まれて最高でした。曲目はヴィヴァルディの「四季」です。








コンマスの伊藤亮太郎さんは、お話してみると桐朋の2年先輩でした。「初対面ですが大学時代がだぶっていますね、、」と話しました。みなさま、芸大や桐朋の先輩や大御所の方ばかりで緊張する私。


チェンバロはオーケストラに就職、なんてことは滅多にないので今までいろんなオーケストラに参加しましたが、通奏低音はこの位置で演奏させて頂くのが一番合わせやすいということがわかりました。楽器の蓋を取って、縦に真ん中に入れていただくという位置です。私が希望をお伝えすると、N響の方々もすんなりとOKしてくださって有難いことでした。コンマスや弦楽器の方が見渡せるのがベスト!お陰でさまで、リハも順調。

昔はチェンバロ奏者は指揮者を兼ねていて、立って棒を振ることもありましたからね。経験を積むといろいろなことが分かってきます。


それにしても、N響のみなさんと共演できて光栄でした。伊藤さんのソロが華やかなのはもちろんのこと、皆さんの息もピッタリでした。コンバスの吉田秀さんと、ヴァイオリンの伊藤亮太郎さん。

「四季」は全部頭に入っているので、また演奏できる機会があるといいな。これは、やはり名曲ですね!








2017/11/27

仕事とオフの日

先日、三宮門下生のオーボエ発表会がありました。『コンチェルト大会』ということで約20曲ほど伴奏しました。弦楽器も管楽器も大集合の、体育会系(!)のノリのお祭りです。


3日間のリハーサルと、本番とで体力勝負でした。でも演奏するみなさんが活き活きとされていたし、名曲ばかりなので、通奏低音を弾くのがやはり楽しいと思ってしまいます。先生である夫は厳しくて「必ず、協奏曲一曲通すこと」をポリシーにしているそうです。管楽器にとってこれは酷なこと。。バッハにおけるコンチェルトは20分以上の方もいて「吹く楽器は大変だな〜」と思ってしまいました。

                  ***

さて、昨日はオフの日。井の頭動物園&公園に遊びにいってきました。



紅葉が綺麗でした!青空も澄み渡るよう。


友達と足こぎボートに乗ってしまった。



新幹線にのる子どもたち。

白鳥もみれましたよ〜。




***


そして最近のお料理です。
温まるスープが飲みたくて、かぼちゃのポタージュを作りました。
さつまいもも入れたので、ちょっと甘みが増しました。

そして生姜も少し入っています。

薬膳スープのレシピより。








2017/05/30

F.クープランの公演

爽やかな季節となり、花壇のラベンダーが咲き始めました。
もう5月も終わりですね。


更新がだいぶ遅れていますが(^_^;)、5月8日に F.クープラン『趣味の融合への道筋』というタイトルのコンサートに出演していました。曲目は「アストレ L'astree」「スタインケルクLa steinquerque 」「幻影 La visionnaire」「少女 La pucelle 少女」「愛の肖像  Ritratto dell'amore 」「威厳  La superbe 」「趣味の融合より Les Gouts-reunis 」「スルタン La sultanne 」という盛りだくさんプログラム。


出演者は天野寿彦さん、堀内由紀さん(ヴァイオリン)、平尾雅子さん、福澤宏さん(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、そして私(チェンバロ)というメンバー。大ベテランのガンバの先輩方と共演することになり、やや緊張していた私です。一回のコンサートで、クープランにこれだけ集中して取り組むことは初めてだったので、今回はフランス作品や舞曲について改めて考えるよい機会となりました。音の流れ方、終止音の在り方などはリハーサルをしていく過程で色々な刺激をいただき、ドイツ語でがっちり固まっている私の頭が少し柔らかくなったようです。作曲家の喋る言語と音楽は共通する点が多いですね。クープランは大好きな作曲家なので、また演奏したいし、益々精進できればと思ったコンサートでした。上の写真はリハーサルの日が由紀ちゃんのバースデーだったので、そのお祝いした様子。ちなみにコンサートは満員御礼とのことで、大入り袋までもらっちゃいました。


これは終演後の打ち上げ。肝心の演奏中の写真はないのですが。。
(撮影は天野さんです)


***

そして、昨日をもちまして横浜そごう美術館での『ルドゥーテ バラ図譜展  ミニ・コンサートシリーズ』を終えました。4月〜5月にかけて、6回横浜に通いました。


久保田チェンバロ工房の楽器です。響板に描かれた、ルドゥーテの薔薇のモティーフは工房の傑作品でもあります!機会がありましたらぜひご覧になってください。

美術館の市塚寛子さん。他のスタッフの方にもお世話になり、ありがとうございました。昨日は最終日だったので、チェンバロを聴きにいらしたお客様がなんと200人もいらしたとか。ルドゥーテは宮廷画家ですものね。宮廷芸術という意味で、チェンバロとは時代の共通性のある素晴らしい企画でした。




ところで、私は今頃衣替えをしています。忙しかったので、クローゼット整理もできていませんでした。すこし太って着られなくなったものは思い切ってポイッ!します(^ ^)。






2016/07/14

レッスン・ダイアリー

         
昨日は都内在住のTさんのお宅へ出張レッスンしていました。
コレッリの通奏低音を見ているところです。


     
実は、水永クラスは9月18日にチェンバロ発表会を控えておりまして、
皆、その準備に励んでいます。あと2ヶ月しかないわ。。
(そろそろ焦る時期ですよ、門下生の皆さん!)


Tさんの旦那様がVnで参加されることになっているので、
ご夫婦で共演。
なんと微笑ましい光景でしょう。


Tさんのチェンバロは、昨年久保田彰さんの工房で作られた
ものなので見せていただきました。

響板内に素敵な装飾があり、
よく見ると四季の草花が描かれていました。
苺に始まり、クリスマスのポインセチアまで。ステキ💕


デザインはTさんご自身が考案、描いたのは工房の優秀な画家さんです。
楽器にこういう装飾ができるのは、チェンバロならではの贅沢ですよね。


そして本日は自宅でレッスン。Nさんがいらっしゃいました。

Nさんは通奏低音の曲をたくさん持ってこられました。
舞曲の譜面には【舞踏譜】が付いていることがあります。

ウネウネと描かれているのが舞踏の部分で、これをもとに踊る
んだそうです。今日はシャコンヌの舞踏譜を見せて頂きました。

ちなみにソロの曲はダングルベールの「アルミードのパッサカリア」
でした。フランスの鍵盤曲は装飾音が多いので、ほんとに難しいです。
一拍にいくつも音を入れなければいけないので。。

でも、良い演奏をするために頑張る水永クラスでした。
今度の週末はアンサンブル・レッスンです。


2015/01/21

大量の楽譜

 今週は伴奏のお仕事をしています。コンサートではないので詳細は発表していませんが、とある発表会の賛助出演で、バロックのソロソナタや協奏曲をざっと20曲ほど演奏することになっています。私はすべて通奏低音での参加です。

これは、伴奏楽譜のひとつ。
ファクシミリって、きれいでしょう。

右手の部分は何も書いていないので、自分で数字(和音)を書き入れて、
その場で即興しながら演奏します。


今、演奏する楽譜を整理中。膨大な数です。。


ソロと伴奏って、演奏技術が全然違うんですよね…。
通奏低音は、練習量というより、その場の勘やひらめきが大事。
 さて、今日は楽しめるかな?






2014/02/09

MAP'S 参加CD

 宮本文昭さん指揮の[オーケストラ MAP'S]のレコーディングに、昨年参加させていただきました。すでにCDが発売になっているので、お知らせします。〈Anthology〉というタイトルです。

 収録曲はバッハのブランデン3番とG線上のアリア、パッヘルベル、そしてグリーグの組曲など。私はブランデン3番の2楽章終わりのカデンツァ(即興)で自由に弾かせて頂きました。装飾を沢山入れたので、少しフランス風かも(?)。ぜひお聴きになってみてくださいね。

2014/01/14

発表会

昨日は、三宮オーボエ門下生の発表会でした。




 今回は全員バッハのカンタータのオブリガートを演奏し、ゲストとしてテノールの櫻田亮さん、バスの浦野知行さんが参加されました。私は全員分の伴奏を担当。
 通奏低音はどの曲も難しかった〜というのが正直な感想ですが、作品はどれも名曲。何で、こんなに美しい曲が存在するんだろう!って思えるような曲ばかりでした。参加者の方は主に20代、30代の学生さんやプロの奏者、60代の方々。特に年配の方々が演奏する姿は素敵だなと思います。定年後に、こういう楽しみがあるのと無いのでは人生の喜びがきっと違いますね。私も60代になってもバッハを演奏するのが夢です!!








2011/11/27

通奏低音の楽しみ

最近「通奏低音を勉強したい」と言って、私の所にレッスンに来られた方が何人かいます。すでにピアノや伴奏の経験はあるものの、さて「バロックの伴奏となるとどうしたらいいの?」といった具合で、いらっしゃいます。

世の中には、伴奏者用に和声をすべて書き込んだスコアなども売っていますが、それをそのまま弾くだけでは、正しくないということは分かっているんですよね。そう、本来通奏低音は、左手で弾くメロディーと和声の数字しか書いていないので、右手の部分は、その和声を読み、瞬時に即興して音を作っていかなければいけないんです。

で、私のところでは、数字付き低音を一から勉強して頂いています。
内容としては、音大生がやるような『音楽理論』を一から勉強することになり、ちょっと専門的なので、皆さん最初は、戸惑われます。五線紙に書き込んでいる時は「ウ〜ン。」と唸ったり、鍵盤上で何度も弾き直してみたり。(たいてい、皆しかめっ面です。)でも、そうやって、数ヶ月〜半年くらい、辛抱強くやっていくうちに、徐々に慣れてきて、いよいよ旋律楽器とアンサンブルできるようになると、やっと嬉しそうな表情を見せてくれます。

最初は、面倒な勉強が多くて大変ですが、興味をもった方は、ぜひ続けて勉強してみて下さいね。伴奏できるって、ほんとに楽しいものです。私はソロだけでなくて、アンサンブルできる楽器を選んで良かった!っていつも思っています。