先日、平井千絵さんのフォルテピアノのリサイタルを聴いてきました。
当日の演奏楽器は、1840年製のプレイエルのピアニーノ。オリジナル楽器でショパンを聴けるなんて、本当に珍しい機会です。黒い現代ピアノとどんな音の違いがあるかしら?と会場に着いたらわくわくしました。
リサイタルのタイトルは『プレイエル・ピアノで聴くマヨルカ島のショパン、そして』。プログラムはバッハの平均律やショパンの「ポロネーズ」「バラード」「24のプレリュード」、それにスクリャービンやモンポウなどの作品でした。
このピアノ、なんと繊細で柔らかい音がするのかと思いました。でも所々、力強い印象も受け圧倒されます。いろんな表情を引き出していく千絵さんの表現力はさすがでした。
会場は近江楽堂(100席程度)だったのですが、こういうサロン的な身近な空間で聴けたのはとても贅沢なことだったと思います。ショパンが想定した空間も、こういう場所だったのかなぁ。大ホールに響き渡る、万人に訴えるショパンとは少し趣が違うように思いました。コンサートにおける「楽器」と「箱の大きさ」って印象を左右しますが、それぞれの楽器にふさわしい空間があると思います。
プログラム後半の『24のプレリュード』は大熱演。千絵さんもお客さんも集中していて、終わると大拍手が起こりました。有名な「雨だれ」、美しかったです!千絵さんお疲れ様でした。
プレイエル・ピアノの修復・所有者は太田垣至さん。
楽器修復のプロの方のサポートも素晴らしい。
夫が共演したのですが、トリエベールのオーボエも
ピアニーノととても良く合い、魅力的な音がしました。
私、打ち上げにも参加させていただきました。
千絵さんや太田垣さんといっしょに写真を撮ればよかったな。
同年代の友人たちの活躍は嬉しいです。
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